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秋思(許渾)

秋思
しゅう
許渾きょこん
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻七、『全唐詩』巻五百三十八、『三体詩』七言絶句 実接、『丁卯ていぼう集』巻上(『四部叢刊 初編集部』所収)、他
  • 七言絶句。秋・遊・頭(平声尤韻)。
  • ウィキソース「秋思 (許渾)」参照。
  • 秋思 … 秋の物思い。楽府題。『全唐詩』には題下に「一作秋日」とある。『丁卯集』等では「秋日」に作る。
  • 許渾 … 791~854?。晩唐の詩人。潤州丹陽(江蘇省丹陽市)の人。あざな用晦ようかい。一説にちゅうかい。大和六(832)年、進士に及第。監察御史、虞部ぐぶ員外郎、ぼく州(浙江省)の刺史、えい州(湖北省)の刺史を歴任。『許用晦文集』二巻・拾遺二巻、『丁卯ていぼう集』二巻がある。ウィキペディア【許渾】参照。
琪樹西風枕簟秋
じゅ西風せいふう 枕簟ちんてんあき
  • 琪樹 … 美しい木々。「琪」は、ぎょくの名。
  • 西風 … 秋風。
  • 枕簟 … まくらたかむしろ。「簟」は、竹で編んだむしろ。転じて、夏の寝具。
  • 枕 … 『全唐詩』には「一作華」とある。『丁卯集』等では「華」に作る。
  • 秋 … (枕簟ちんてんがひんやりとして)秋の気配を感じさせる。秋の気配が忍び寄ってくる。
楚雲湘水憶同遊
うん しょうすい 同遊どうゆうおも
  • 楚雲 … 楚の空に浮かぶ雲。「楚」は、湖北・湖南省一帯を指す。
  • 湘水 … 湘江の流れ。「湘江」は、広西チワン族自治区に発して湖南省を北上し、しょうすいと合流して洞庭湖に注ぐ川。ウィキペディア【湘江】参照。
  • 水 … 『全唐詩』には「一作月」とある。『丁卯集』等では「月」に作る。
  • 同遊 … 昔いっしょに遊んだ友人。
  • 憶 … 思い出す。懐かしい。
高歌一曲掩明鏡
こういっきょく めいきょうおお
  • 高歌一曲 … 声高らかに一節ひとふし歌うこと。「一曲」は、一節ひとふし
  • 明鏡 … 鏡。曇りがない鏡。
  • 掩 … 掩いかくす。ふたをする。伏せる。
昨日少年今白頭
昨日さくじつしょうねん いま白頭はくとう
  • 昨日少年 … 「昨日は少年」と読んでもよい。つい昨日までは若者であったが。
  • 今 … 今はもう。
  • 白頭 … 白髪頭になってしまっているではないか。
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