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十五夜望月(王建)

十五夜望月
じゅうつきのぞむ)
王建おうけん
  • 七言絶句。鴉・花・家(平声麻韻)。
  • 『全唐詩』巻301所収。ウィキソース「十五夜望月」参照。
  • 十五夜望月 … 『全唐詩』では「十五夜望月寄杜郎中」に作る。
  • 十五夜 … 陰暦八月十五日の夜。十五夜の月を「中秋の名月」と言う。
  • 望月 … 月を眺めて楽しむこと。
  • 王建 … ?~830?。中唐の詩人。潁川えいせん(河南省許昌市)の人。あざなちゅうしょ。大暦十(775)年、進士に及第。はじめなんけん(陝西省)となり、せんしゅう(河南省)司馬で終わった。『王建詩集』十巻がある。ウィキペディア【王建 (唐)】参照。
中庭地白樹棲鴉
ちゅうてい しろうして からす
  • 中庭 … おもの正面にある庭。
  • 地 … 地面。
  • 鴉 … からす。
  • 棲 … ねぐらにつく。
冷露無聲溼桂花濕
れいこえく けい湿うるお
  • 冷露 … 冷やかな露。
  • 無声 … 音もなく。
  • 桂花 … 木犀もくせいの花。月に桂樹が生えているという伝説があり、その伝説にちなんでいったものと思われる。
  • 湿 … しっとりと濡らす。
今夜月明人盡望
こん月明げつめい ひとことごとのぞむも
  • 月明 … 月あかり。明るい月の光。満月の光。
  • 人尽望 … 誰しも眺めていることであろうが。
不知秋思在誰家
らず しゅうの いえにか
  • 不知 … ~だろうか。~かしら。
  • 秋思 … (明月を誰しも眺めているだろうが、中でも最も)秋の思いにふけっている人(は)。秋の情緒を心に深く味わっている人(は)。
  • 在誰家 … いったい誰であろうか。「誰家」は二字で「だれ」と訳す。「家」は人称につく助辞で俗語的表現。
  • 在 … 『全唐詩』には「一作落」とある。
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