罷相作(李適之)
罷相作
相を罷めて作る
相を罷めて作る
- 五言絶句。杯・來(平声灰韻)。
- 相 … ここでは左丞相(宰相)。
- 罷 … 辞任する。
- 李適之 … 694~747。盛唐の詩人、政治家。唐の太宗の子、恒山王李承乾の孫にあたる皇族の子孫。天宝元年(742)、左相(宰相)となったが、政敵李林甫との政争に巻き込まれ、最後は自殺した。ウィキペディア【李適之】参照。
避賢初罷相
賢を避けて初めて相を罷め
- 避賢 … 賢人のために、自分は出世の道筋を避ける。ここでは賢人を「濁酒」にたとえ、腹黒い陰謀を避けるという意味をひそませている。下記の「聖」参照。
樂聖且銜杯
聖を楽しんで且く杯を銜む
- 聖 … 聖人の道。裏に「清酒」という意味をひそませている。
- 銜杯 … 杯を口にあてる。一杯やる。
爲問門前客
為に問う 門前の客
- 為 … さて。ところで。『全唐詩』には「一作借」とある。
- 門前客 … 訪問客。
今朝幾箇來
今朝 幾箇か来る
- 今朝 … 今日。けさではない。
- 幾箇 … 何人。俗語。
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