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南楼望(盧僎)

南樓望南楼なんろうぼう
せん     
  • 五言絶句。春・人(平声真韻)。
  • 『全唐詩』巻99所収。ウィキソース「南望樓」参照。
  • 南樓望 … 南楼からの眺め。「南楼」は町を囲む城壁の南門の上に建てられた望楼。『全唐詩』では「南望樓」に作る。
  • 盧僎 … 生没年不詳。初唐の詩人。りんしょう(河北省臨漳県)の人。中宗が皇帝に復位(在位705~710)した頃、ぶん(今の山西省聞喜県)の尉から集賢院学士・吏部員外郎を歴任した。現存する詩は十四首。
去國三巴遠
くにって さんとお
  • 国 … 国都長安を指す。また、故郷(故国)とする説もある。
  • 三巴 … 後漢の頃、巴・巴東・巴西の三つの郡があった地域。今の四川省東部一帯の地を指す。
登樓萬里春
ろうのぼれば ばんはるなり
  • 万里春 … 万里のかなたまで春景色である。
傷心江上客
こころいたましむ こうじょうかく
  • 江上客 … 作者が今、目にしている、南楼の下を流れる川のほとりを往来する旅人。また、「江上の客」を作者自身とする説もある。
不是故郷人
きょうひとならず
  • 不是故郷人 … 江上を往来する旅人は、一人としてわが故郷の人ではない。みな他郷の人ばかりだ。なお、「江上の客」を作者自身と解釈した場合は「私は結局、この土地を故郷とする人間ではないのだ」と訳すことになる。
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