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長寧公主東荘侍宴(李嶠)

長寧公主東莊侍宴
長寧公主(ちょうねいこうしゅ)の東荘(とうそう)にて宴(えん)に侍(じ)す
李(り)嶠(きょう)
  • 五言律詩。霄・調・遙・鑣(下平声蕭韻)。
  • ウィキソース「侍宴長寧公主東莊應制 (李嶠)」参照。
  • 長寧公主 … 中宗の皇女。楊慎に降嫁し、洛陽と長安にそれぞれ大邸宅を構えた。
  • 東荘 … 長寧公主の別荘。長安の東側にあった。
  • 長寧公主東荘侍宴 … 『全唐詩』では「侍宴長寧公主東莊應制」に作る。
  • 李嶠 … 645~714。初唐の宮廷詩人。趙州(ちょうしゅう)賛皇(さんこう)(河北省石家荘市)の人。字(あざな)は巨山。麟徳元年(664)、進士に及第。則天武后のとき、監察御史から同鳳閣鸞台平章事(宰相職)となったが、玄宗の即位とともに、廬(ろ)州(安徽省合肥市)別駕に左遷された。杜審言、崔融、蘇味道とともに「文章四友」と呼ばれる。『李嶠雑詠』二巻が残っている。
別業臨青甸
別(べつ)業(ぎょう) 青甸(せいでん)に臨(のぞ)み
  • 別業 … 別荘。西晋の石崇(せきすう)「思帰引の序」(『文選』巻四十五)に「晩節には更(あらた)めて放逸を楽しみ、篤く林藪(りんそう)を好み、遂に河陽の別業に肥(ひ)遁(とん)す」(晩節更樂放逸、篤好林藪、遂肥遁於河陽別業)とある。肥遁は、心に余裕をもって、俗世間を離れて住むこと。ウィキソース「思歸引序」参照。
  • 青甸 … 青は五行で東方の色。甸は周代の制度でいう畿内の地。ここでは皇居の東側を指す。
鳴鑾降紫霄
鳴鑾(めいらん) 紫(し)霄(しょう)より降(くだ)る
  • 鳴鑾 … 天子の車につける鈴。転じて、天子の乗物。
  • 紫霄 … 霄は、空。宮中を指す。
長筵鵷鷺集
長(ちょう)筵(えん) 鵷(えん)鷺(ろ)集(あつ)まり
  • 長筵 … 盛大な宴席。
  • 鵷鷺 … 鵷は鳳凰の類。鷺はサギ。百官の班列に喩える。
仙管鳳皇調
仙管(せんかん) 鳳皇(ほうおう)調(ととの)う
  • 仙管 … 仙人の吹く笛。管は簫。
樹接南山近
樹(じゅ)は南山(なんざん)に接(せっ)して近(ちか)く
  • 南山 … 終南山。現在の陝西省西安市の南にある。
烟含北渚遙
煙(けむり)は北渚(ほくしょ)を含(ふく)みて遙(はる)かなり
  • 北渚 … 北岸。
承恩咸已醉
恩(おん)を承(う)けて咸(みな)已(すで)に酔(よ)うも
  • 恩 … 天子の恩。
戀賞未還鑣
恋(れん)賞(しょう) 未(いま)だ鑣(くつわ)を還(かえ)さず
  • 恋賞 … 風景をめでる。
  • 鑣 … 馬の口にふくませ、たづなをとりつける馬具。
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻三(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻五十八(排印本、中華書局、1960年)
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