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大風歌(劉邦)

大風歌
大風たいふううた
りゅうほう
  • 〔出典〕 『楽府詩集』巻五十八(『四部叢刊 初編集部』所収)、『先秦漢魏晋南北朝詩』漢詩巻一、『古詩源』巻二 漢詩、『文選』巻二十八、『古文真宝(前集)』巻八、他
  • 雑言古詩。揚・郷・方(平声陽韻)。
  • ウィキソース「大風歌(昭明文選)」「樂府詩集/058卷」「古詩源/卷二」参照。
  • 大風歌 … 『文選』では「歌」に作る。
  • この詩は高祖が天下を取って故郷に凱旋したときに作ったもの。故郷に錦を飾れた得意の心境と、今後に対する不安および決意の思いが込められている。
  • 劉邦 … 前247~前195。前漢の初代皇帝。在位は前206~前195。廟号は高祖。姓名は劉邦、あざなは季。はい(江蘇省)の人。項羽らとともに秦を滅ぼした。のちに項羽を破り、帝位について漢王朝をたて、長安を都とした。沛公はいこうとも。ウィキペディア【劉邦】参照。
大風起兮雲飛揚
大風たいふうおこりてくもよう
  • 大風 … 激しい風。暴風。劉邦自らに喩えるとする説もある。
  • 兮 … 音は「ケイ」。調子を整える助字。訓読しない。『楚辞』や楚調の歌に多く用いられる。
  • 飛揚 … 高く飛んで舞い上がる。
威加海內兮歸故鄉
海内かいだいくわわりてきょうかえ
  • 威 … 劉邦の威勢。威力。
  • 海内 … 天下。世界。四海のうちの意。
  • 故郷 … 劉邦の故郷。はいを指す。
安得猛士兮守四方
いずくんぞもうほうまもらしめん
  • 安得 … 「いずくんぞ~をえん」と読み、「なんとかして~したいものだ」と訳す。願望の意を示す。
  • 猛士 … 強く勇ましい人物。勇猛な兵士。
  • 四方 … まわりの国境。
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