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白水漈(朱彝尊)

白水漈
白水(はくすい)漈(せい)
朱(しゅ)彝(い)尊(そん)
  • 〔テキスト〕 『曝書亭集』巻六(『四部叢刊 初編集部』所収)、他
  • 五言絶句。落・萼(入声薬韻)。
  • 白水漈 … 浙江省温州市永嘉県の永寧山にかかる滝の名。
  • この詩は康煕二年(1663)、浙江省南部の永嘉(浙江省温州市永嘉県)に旅したときの作。作者三十五歳。永嘉雜詩二十首の一つ。
  • 朱彝尊 … 1629~1709。清初の学者、詩人。秀水(浙江省嘉興市)の人。字(あざな)は錫(せき)鬯(ちょう)。号は竹(ちく)坨(だ)。仕官せず、各地を遍歴しながら学問に励んだ。康熙十八年(1679)、51歳で博学鴻(こう)詞(し)科に挙げられ、翰林院検討として明史の編纂に加わった。康煕三十一年(1692)、辞職して帰郷し、住居を曝書亭(ばくしょてい)と名づけ、余生を著述に専念した。王(おう)士(し)禎(てい)と並称して朱王といわれる。著に目録書『経義考』三百巻、明詩の選集『明(みん)詩(し)綜(そう)』百巻、詩文集『曝書亭(ばくしょてい)集』八十巻などがある。ウィキペディア【朱彝尊】参照。
雲峰斷人行
雲峰(うんぽう) 人行(じんこう)を断(た)ち
  • 雲峰 … 雲におおわれた峰。
  • 人行 … 人の行く手。人の通行。
  • 断 … さえぎる。
活活風泉落
活活(かつかつ)として風泉(ふうせん)落(お)つ
  • 活活 … 水が勢いよく流れるさま。ここでは滝の落下の音。ざあざあ。擬声語。
  • 風泉 … 「風を交えた滝」の意か。
知有山桃花
知(し)る 山桃(さんとう)の花(はな)有(あ)りて
  • 知 … 私は知っている。ここではやまももの花が咲いていることを実際には山の上までは行けないが、謝霊運の詩(結句の注釈参照)によって知っているということ。
  • 山桃花 … やまももの花。
靑春發紅萼
青(せい)春(しゅん) 紅萼(こうがく)を発(ひら)く
  • 青春 … 春のこと。
  • 紅萼 … 紅(あか)い花びら。六朝時代、宋の謝(しゃ)霊運(れいうん)(385~433)の詩「従(じゅう)弟(てい)の惠連に酬(むく)ゆ」に「山桃(さんとう)は紅萼(こうがく)を発(ひら)き、野(や)蕨(けつ)は紫(し)苞(ほう)を漸(すす)む」(山桃發紅萼、野蕨漸紫苞)とあるのを踏まえる。
  • 発 … 開く。
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