玉階怨(謝朓)[斉]
玉階怨
玉階怨
玉階怨
- 〔テキスト〕 『楽府詩集』巻四十三、『先秦漢魏晋南北朝詩』斉詩巻三、『古詩源』巻十二 斉詩、『古詩賞析』巻十八 斉詩、『玉台新詠』巻十、他
- 五言古詩。息・極(入声職韻)。
- ウィキソース「玉階怨 (謝朓)」「樂府詩集/043卷」参照。
- 玉階怨 … 楽府題の一つ。玉階は、玉をちりばめた階段。天子の愛を失った宮女(宮廷に仕える女性)の嘆きを詠んだもの。なお、李白は謝朓を敬愛し、同題の詩「玉階怨」を作っている。
- 謝朓 … 464~499。南北朝時代、斉の詩人。陳郡陽夏(河南省太康付近)の人。字は玄暉。宣城(安徽省)の太守となったため、謝宣城という。一族の謝霊運・謝恵連とともに「三謝」と呼ばれる。『謝宣城集』五巻がある。ウィキペディア【謝朓】参照。
夕殿下珠簾
夕殿 珠簾を下し
- 夕殿 … 夕方の宮殿。夕暮れの宮殿。
- 珠簾 … 真珠で飾ったすだれ。
- 下 … 下ろす。「下ろす」「下ろし」と読んでもよい。
流螢飛復息
流蛍 飛びて復た息う
- 流蛍 … 流れるように飛ぶ蛍。
- 復 … 「また」と読み、「もう一度」「再び」と訳す。ちなみに「亦」は「~(も)また」と読み、「~も同様に」と訳す。「又」も「また」と読み、「さらにまた」「その上にまた」「またもや」と訳す。
- 息 … 「息む」と読んでもよい。止まる。休む。また、蛍の火が消えると解釈する説もある。
長夜縫羅衣
長夜 羅衣を縫う
- 長夜 … 秋の夜長。
- 羅衣 … 薄絹の衣服。
思君此何極
君を思いて此に何ぞ極まらん
- 君 … あなた。天子を指す。
- 何極 … 思いは果てることがない。
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