子路第十三 6 子曰其身正章
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子曰。其身正。不令而行。其身不正。雖令不從。
子曰。其身正。不令而行。其身不正。雖令不從。
子曰く、其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば、令すと雖も従われず。
現代語訳
- 先生 ――「この身が正しければ、命令しなくてもやる。この身がよこしまだと、命令してもやらない。」(魚返善雄『論語新訳』)
- 先師がいわれた。――
「上に立つ者が身を正しくすれば、命令を下さないでも道が行なわれるし、身を正しくしなければ、どんなに厳しい命令を下しても、人民はついてくるものではない」(下村湖人『現代訳論語』)
語釈
- 其身 … 為政者として人の上に立つ者自身。
- 不令 … 「令せずとも」「令せざれども」と読んでもよい。
- 雖 … 「~といえども」と読み、「たとえ~であっても」「かりに~であっても」と訳す。逆接の仮定条件の意を示す。
- 不従 … 「従わず」とも読む。人民が服従しない。
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