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論語 子罕第九 9

09-09 子見齊衰者。冕衣裳者。與瞽者。見之雖少必作。過之必趨。
さいものと、べんしょうものと、しゃとをれば、これわかしといえどかならつ。これぐればかならはしる。
  • 斉衰 … 喪服の一種で、麻で作り、すそを切りそろえて端を縫っている。斬衰ざんさいが最も重く、斉衰は第二等の喪服。ここでは軽い方を挙げて重い方も兼ねている。新注には「斉衰は、喪服」(齊衰、喪服)とある。
  • 冕衣裳者 … 大礼服を着た人。新注には「冕は、冠なり。衣は、上服。裳は、下服。冕して衣裳するは、貴き者の盛服なり」(冕、冠也。衣、上服。裳、下服。冕而衣裳、貴者之盛服也)とある。
  • 瞽者 … 盲目の人。新注には「瞽は、目無き者」(瞽、無目者)とある。
  • 見 … 出会う。
  • 見之 … 孔子が相手を前にして見る。
  • 少 … 若い。
  • 作 … 立ち上がる。新注には「作は、起つなり」(作、起也)とある。
  • 見之雖少必作 … 皇侃おうがん本等では「見之雖少者必作」に作る。
  • 過之 … 孔子が人々の前を通り過ぎる。
  • 趨 … (敬意を表するために)小走りに歩く。新注には「趨は、く行くなり」(趨、疾行也)とある。
  • 荻生徂徠は「さいものべんしょうものしゃこれれば」(子見齊衰者。冕衣裳者與瞽者見之)と読んでいている。『論語徴』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
  • 下村湖人(1884~1955)は「先師は、喪服を着た人や、衣冠束帯をした人や、盲人に出会われると、相手がご自分より年少のものであっても、必ず立って道をゆずられ、ご自分がその人たちの前を通られる時には、必ず足を早められた」と訳している(現代訳論語)。
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