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論語 述而第七 29

07-29 子曰。仁遠乎哉。我欲仁。斯仁至矣。
いわく、じんとおからんや。われじんほっすれば、ここじんいたる。
  • 仁遠乎哉 … 仁は高遠で人から遠く離れたものであろうか、いや決してそんなことはない。「乎哉」は「~や」と読む。反問の気持ちを表す。古注に引く包咸ほうかんの注には「仁道は遠からず、之を行なえば即ち是れなり」(仁道不遠、行之即是)とある。新注には「仁とは、心の徳、外に在るに非ざるなり。放ちて求めず。故に以て遠しと為す者有り。反りて之を求むれば、則ち此にきて在り。夫れ豈に遠からんや」(仁者、心之徳、非在外也。放而不求。故有以爲遠者。反而求之、則即此而在矣。夫豈遠哉)とある。荻生徂徠は「仁は至って遠きを言うなり」(言仁至遠也)といっている。『論語徴』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
  • 斯 … 「ここに」と読む。「則」とほぼ同じ意。
  • 下村湖人(1884~1955)は「先師がいわれた。仁というものは、そう遠くにあるものではない。切実に仁を求める人には、仁は刻下に実現されるのだ」と訳している(現代訳論語)。
学而第一 為政第二
八佾第三 里仁第四
公冶長第五 雍也第六
述而第七 泰伯第八
子罕第九 郷党第十
先進第十一 顔淵第十二
子路第十三 憲問第十四
衛霊公第十五 季氏第十六
陽貨第十七 微子第十八
子張第十九 堯曰第二十