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六十にして耳順う

ろくじゅうにしてみみしたが
  • 出典:『論語』為政第二4(ウィキソース「論語/爲政第二」参照)
  • 解釈:六十歳になって、他人の言葉を素直に聞くことができるようになった。孔子が晩年、人生を顧みて述べた言葉。この言葉から六十歳を「じゅん」という。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、吾十有五而志于學。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而從心所欲、不踰矩。
いわく、われじゅうゆうにしてがくこころざす。さんじゅうにしてつ。じゅうにしてまどわず。じゅうにして天命てんめいる。ろくじゅうにしてみみしたがう。しちじゅうにしてこころほっするところしたがえども、のりえず。
  • 学 … 学問。
  • 立 … 自立する。独り立ちする。
  • 不惑 … 自分の学問に自信ができ、疑惑をいだかなくなる。
  • 天命 … 天から与えられた運命。天が与えた使命。
  • 耳順 … 自分と反対の意見を聞いても、反発を感じなくなり、心に余裕が出てきた。
  • 心所欲 … 心が欲するそのもの。心が欲するそのこと。
  • 踰 … (道理を)ふみはずす。
  • 矩 … 一定の規準。規範。道理。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「為政第二4」参照。
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論語の名言名句