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君子は徳を懐い、小人は土を懐う。君子は刑を懐い、小人は恵を懐う

くんとくおもい、しょうじんおもう。くんけいおもい、しょうじんけいおも
  • 出典:『論語』里仁第四11(ウィキソース「論語/里仁第四」参照)
  • 解釈:君子はいつも道理にかなった正しい行動について思うが、小人は安住の土地のみを思う。君子は自分の行動に対して責任がとれるかを考え、刑罰を気にかけるが、小人は利益や恩恵ばかりを気にかける。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、君子懷徳、小人懷土。君子懷刑、小人懷惠
いわく、くんとくおもい、しょうじんおもう。くんけいおもい、しょうじんけいおもう。
  • 君子 … ここでは、立派な為政者。
  • 徳 … 徳行(道理にかなった正しい行い)。
  • 懐 … いつも考えている。常に思念する。
  • 小人 … ここでは、人格の低い庶民。
  • 土 … 安楽な土地。故郷とする説もある。
  • 刑 … 刑罰。
  • 恵 … 恩恵。物質的利益。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「里仁第四11」参照。
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論語の名言名句