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知者は水を楽しむ

しゃみずたのしむ
  • 出典:『論語』雍也第六21(ウィキソース「論語/雍也第六」参照)
  • 解釈:知恵のある者は、淀みなく流れる水の姿を楽しむ。知者が物事を処理するさまは、水が滞ることなく流れるさまに似ている。知者の行動的な様子を比喩的に言ったもの。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、知者樂水、仁者樂山。知者動、仁者靜。知者樂、仁者壽。
いわく、しゃみずたのしみ、仁者じんしゃやまたのしむ。しゃうごき、仁者じんしゃしずかなり。しゃたのしみ、仁者じんしゃ寿いのちながし。
  • 知者 … 「智者」と同じ。物事の本質を見ぬき、道理に達した人。知恵のすぐれた人。
  • 楽水 … 知者の行動的な様子を比喩的に言ったもの。
  • 仁者 … 仁の道をきわめた人。仁徳をそなえた人。
  • 楽山 … 仁者のおおらかな様子を比喩的に言ったもの。
  • 寿 … 「いのちながし」と読む。長命である。長生きである。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「雍也第六21」参照。
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ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句