>   漢詩   >   唐詩選   >   巻五 七言律詩   >   万歳楼(王昌齢)

万歳楼(王昌齢)

萬歳樓
万歳楼ばんざいろう
おう昌齢しょうれい
  • 七言律詩。樓・秋・流・洲・愁(平声尤韻)。
  • 『全唐詩』巻142所収。ウィキソース【萬歳樓】参照。
  • 万歳楼 … 潤州(今の江蘇省鎮江)の西南隅にあり、晋の刺史王恭が建てたものといわれている。
  • 王昌齢 … 698~755。盛唐の詩人。京兆の人。あざなは少伯。高適・岑参とともに辺塞詩人のひとり。ウィキペディア【王昌齢】参照。
江上巍巍萬歳樓
こうじょう巍巍ぎぎたり 万歳楼ばんざいろう
  • 江上 … 揚子江のほとり。
  • 巍巍 … 高くそびえる形容。
不知經歴幾千秋
らず 幾千秋いくせんしゅう経歴けいれきせし
  • 幾千秋 … 幾千年。
  • 経歴 … 経過すること。
年年喜見山長在
年年ねんねんよろこんでる やまとこしなえにるを
  • 長 … 「常」に同じ。「とこしえ」とも読む。
日日悲看水獨流
日日にちにちかなしんでる みずひとながるるを
  • 水 … 揚子江の水。
猿狖何曾離暮嶺
猿狖えんゆうなんかつ暮嶺ぼれいはなれん
  • 猿狖 … 猿のこと。「狖」は尾長ざるのこと。
  • 暮嶺 … 日暮れの嶺。
鸕鷀空自泛寒洲
鸕鷀ろじむなしくおのずか寒洲かんしゅううか
  • 鸕鷀 … のこと。「鷀」は「鶿」の異体字。
  • 寒洲 … 寒々と草枯れた中洲のあたり。
誰堪登望雲烟裏
たれえん 登望とうぼう 雲煙うんえんうち
  • 登望 … 楼に登って眺めること。
  • 雲煙 … 雲とかすみ。「烟」は「煙」の異体字。
向晩茫茫發旅愁
くれむかって茫茫ぼうぼう 旅愁りょしゅうはっ
  • 向晩 … 夜に近づくこと。
  • 茫茫 … 辺りが薄暗くなってきたこと。
  • 旅愁 … 旅先で感じるものさびしい思い。
歴代詩選
古代 前漢
後漢
南北朝
初唐 盛唐
中唐 晩唐
北宋 南宋
唐詩選
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句
詩人別
あ行 か行 さ行
た行 は行 ま行
や行 ら行