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聞笛(張巡)

聞笛
笛(ふえ)を聞(き)く
張巡(ちょうじゅん)
  • 五言律詩。陰・心・深・音(下平声侵韻)。
  • ウィキソース「聞笛 (張巡)」参照。
  • 張巡 … 709~757。唐代の武将、玄宗の忠臣。字(あざな)は巡。南陽(河南省)の人。開元二十四年(736)、進士に及第。安禄山の乱に際し、雎陽(すいよう)(河南省商丘市)城で奮闘したが、斬殺された。ウィキペディア【張巡】参照。
岧嶤試一臨
岧嶤(ちょうぎょう) 試(こころ)みに一(ひと)たび臨(のぞ)めば
  • 岧嶤 … 山の高くそびえるさま。
虜騎附城陰
虜(りょ)騎(き) 城(じょう)陰(いん)に附(つ)く
  • 虜騎 … 異民族の騎兵。
  • 附 … 『全唐詩』には「一作俯」と注する。
  • 城陰 … 城北。
不辨風塵色
風塵(ふうじん)の色(いろ)を弁(べん)ぜずんば
  • 風塵 … 戦乱。
安知天地心
安(いず)くんぞ天(てん)地(ち)の心(こころ)を知(し)らんや
  • 安 … 「いずくんぞ」と読み、「どうして~であろうか」と訳す。反語の意を表す。
門開邊月近
門(もん)開(ひら)けて辺月(へんげつ)近(ちか)く
  • 門 … 城門。『全唐詩』では「營」に作り、「一作門」と注する。
  • 辺月 … 辺境の月。
戰苦陣雲深
戦(たたか)い苦(くる)しくして陣雲(じんうん)深(ふか)し
  • 陣雲 … 戦場の空にたれこめる雲。
旦夕更樓上
旦夕(たんせき) 更楼(こうろう)の上(うえ)
  • 旦夕 … 朝と夕。
  • 更楼 … 時を告げる太鼓や鐘をならすやぐら。
遙聞横笛音
遥(はる)かに聞(き)く 横笛(おうてき)の音(ね)
  • 音 … 『全唐詩』には「一作吟」と注する。
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻三(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻一百五十八(排印本、中華書局、1960年)
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