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玉台観(杜甫)

玉臺觀玉台観ぎょくだいかん
杜甫とほ     
  • 五言律詩。遊・留・洲・頭(平声尤韻)。
  • 玉台観 … 唐の高宗の子、滕王とうおう元嬰げんえい(?~684年)が閬州ろうしゅうの刺史であったときに作った道観どうかん(道教の寺院)。
  • 杜甫 … 712~770。盛唐の詩人。襄陽じょうようの人。あざなは子美。李白と並び称される大詩人で「詩聖」といわれている。ウィキペディア【杜甫】参照。
浩劫因王造
浩劫こうごう 王造おうぞう
  • 浩劫 … 仏教語で未来永劫にわたる時間。ここでは、はるかな昔の意。
  • 王造 … 滕王の造営。
  • 造 … 『全唐詩』には「一作起」との注がある。
平臺訪古遊
平台へいだい 古遊こゆう
  • 平台 … 梁の孝王の築いた台。玉台観をそれになぞらえている。
  • 古遊 … 古人遊賞の跡。
綵雲蕭史駐
綵雲さいうん 蕭史しょうしとどまり
  • 綵雲 … 五色の雲。
  • 蕭史 … 人名。蕭の名人で、秦の穆公の娘、弄玉を娶り、ふたりで蕭を吹いて暮らしていたが、のちに仙人となって昇天した。滕王を蕭史になぞらえている。
文字魯恭畱
文字もんじ 魯恭ろきょうとどまる
  • 魯恭 … 魯の恭王、劉余。宮殿造営のため、孔子の旧宅を取り壊したところ、壁の中から古文の経書が出てきた。滕王を恭王になぞらえている。
宮闕通羣帝
宮闕きゅうけつ 群帝ぐんていつう
  • 宮闕 … 宮殿の門。
  • 群帝 … 天上の神々。
乾坤到十洲
乾坤けんこん 十洲じっしゅういた
  • 乾坤 … 天地。
  • 十洲 … 仙人の島。
人傳有笙鶴
ひとつたう 笙鶴しょうかく
  • 人伝 … 人々の言い伝えによれば。
  • 笙鶴 … 笙を吹く仙人を乗せた鶴。『列仙伝』巻上・王子喬に「王子喬は周の霊王の太子晋なり。好んで笙を吹き、鳳鳴を作し、伊洛の間に遊ぶ。……白鶴に乗りて山頭に駐す」とある故事による。
時過北山頭
とき北山ほくざんほとりぐと
  • 北山 … 玉台山を指す。
  • 北 … 『全唐詩』では「此」に作り、「一作北」との注がある。
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