• 七言古詩。條・驕・消・鵰（平声蕭韻）、鞘（平声肴韻）通押。
• 城傍 … 城壁の外側。
• 王昌齢 … 698～755。盛唐の詩人。京兆（陝西省西安市）の人。字（あざな）は少伯。開元十五年（727）、進士に及第。秘書省の校書郎に任ぜられたが、素行が悪かったため、竜標（湖南省黔陽（けんよう））の尉に左遷された。のちに安禄山の乱が起こったので故郷に逃げ帰ったが、刺史の閭（りょ）丘暁（きゅうぎょう）に殺されたという。李白とともに七言絶句の名手として有名。また、高適・岑参とともに辺塞詩人のひとりに数えられる。『王昌齢詩集』がある。ウィキペディア【王昌齢】参照。

秋（しゅう）風（ふう）　桑条（そうじょう）に鳴（な）り

草（くさ）白（しろ）くして狐兎（こと）驕（おご）れり

邯鄲（かんたん）　飲（の）み来（きた）って　酒（さけ）未（いま）だ消（さ）めず

城北（じょうほく）　原（げん）平（たい）らかにして皂鵰（そうちょう）を掣（せい）す

射殺（しゃさつ）す　空営（くうえい）の両（りょう）騰虎（とうこ）

身（み）を廻（めぐ）らせば　却月（きゃくげつ）　弓鞘（きゅうしょう）に佩（つ）く