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哀江頭(杜甫)

哀江頭江頭こうとうかなしむ)
杜甫とほ     
  • 七言古詩。哭・曲・緑(入聲屋韻)、色・側・勒・翼・得・息・臆・極・北(入聲職韻)。
  • 杜甫 … 712~770。盛唐の詩人。襄陽じょうようの人。あざなは子美。李白と並び称される大詩人で「詩聖」といわれている。ウィキペディア【杜甫】参照。
少陵野老呑聲哭
少陵しょうりょう野老やろう こえんでこく
春日潛行曲江曲
春日しゅんじつ潜行せんこうす 曲江きょくこうくま
江頭宮殿鎖千門
江頭こうとう宮殿きゅうでん 千門せんもんとざ
細柳新蒲爲誰緑
細柳さいりゅう新蒲しんぽ がためにかみどりなる
憶昔霓旌下南苑
おもう むかし 霓旌げいせい南苑なんえんくだりしとき
苑中萬物生顏色
苑中えんちゅう万物ばんぶつ がんしょくしょう
昭陽殿裏第一人
昭陽殿しょうようでん 第一だいいちひと
同輦隨君侍君側
れんおなじうし きみしたがって 君側くんそく
輦前才人帶弓箭
輦前れんぜん才人さいじん 弓箭きゅうせん
  • 才 … 『全唐詩』には「一作詞」との注がある。
白馬嚼囓黄金勒
はく嚼齧しゃくけつす 黄金おうごんくつばみ
  • 嚼 … 『全唐詩』には「一作噍」との注がある。
翻身向天仰射雲
ひるがえしててんかい あおいでくも
  • 天 … 『全唐詩』には「一作空」との注がある。
一箭正墮雙飛翼
一箭いっせん まさおとす 双飛翼そうひよく
  • 箭 … 『全唐詩』には「一作笑。一作發」との注がある。
明眸皓齒今何在
明眸めいぼう皓歯こうし いまいずくにかある
血汚遊魂歸不得
遊魂ゆうこんけがして かえ
  • 血汚遊魂 … 「血汚けつお遊魂ゆうこん」とも読む。
清渭東流劔閣深
清渭せいい東流とうりゅうし 剣閣けんかくふか
去住彼此無消息
去住きょじゅう彼此ひし 消息しょうそくなし
人生有情涙沾臆
人生じんせい じょうあり なみだ むねうるお
江水江花豈終極
江水こうすい 江花こうか についにきわまらんや
  • 水 … 『全唐詩』には「一作草」との注がある。
黄昏胡騎塵滿城
黄昏こうこん 胡騎こき ちり しろ
欲往城南忘城北
城南じょうなんかんとほっして 城北じょうほくわす
  • 忘城北 … 『全唐詩』では「忘南北」に作り、「一作望城北」との注がある。
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