楽遊原(李商隠)
樂遊原
楽遊原
楽遊原
- 〔テキスト〕 『唐詩三百首』五言絶句、『全唐詩』巻五百三十九、『唐李義山詩集』巻六(『四部叢刊 初編集部』所収)、『李義山詩集』巻上(朱鶴齢箋注/沈厚塽輯評、台湾学生書局)、他
- 五言絶句。原・昏(平声元韻)。
- ウィキソース「樂遊原 (向晚意不適)」「李義山詩集 (四部叢刊本)/卷第六」参照。
- 詩題 … 長安東部にあった行楽の地。『唐詩三百首』では「登楽遊原」に作る。『四部叢刊本』では「楽遊」に作り、「品彙作登遊原」とある。
- 李商隠 … 813~858。晩唐の詩人。懐州河内(河南省沁陽県)の人。字は義山。号は玉谿生。大和三年(829)、天平軍節度使だった令狐楚に才能を認められ、その幕下に入った。開成二年(837)、進士に及第。この年に令狐楚が死去し、令狐楚派と対立する王茂元の女婿となったため、両派閥の争いに巻き込まれ、官僚としては不遇のうちに終わった。杜牧・温庭筠と並んで晩唐期を代表する詩人。また四六駢儷文の名手でもあった。『李義山詩集』三巻などがある。ウィキペディア【李商隠】参照。
向晚意不適
晩に向んとして 意適わず
- 向晩 … 夕方。暮れ方。
- 意不適 … 心がはれない。
驅車登古原
車を駆りて 古原に登る
- 古原 … 楽遊原を指す。
夕陽無限好
夕陽 無限に好し
- 夕陽 … 夕日。
- 無限好 … この上もなく美しい。
只是近黃昏
只是れ黄昏に近し
- 只是 … しかし。
- 黄昏 … 夕暮れ。たそがれ。
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