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先進第十一 3 子曰回也非助我者也章

256(11-03)
子曰。回也。非助我者也。於吾言無所不説。
いわく、かいわれたすくるものあらざるなり。げんいて、よろこばざるところし。
現代語訳
  • 先生 ――「回くんは、わしのためにならぬわい。わしのいうことに、いちいち感心しとる。」(魚返おがえり善雄『論語新訳』)
  • 先師がいわれた。――
    「回はいっこう私を啓発してはくれない。私のいうことは、なんの疑問もなく、すぐのみこんでしまうのだから」(下村湖人『現代訳論語』)
語釈
  • 回 … 前521~前490。孔子の第一の弟子。姓は顔、名は回。あざなえんであるので顔淵とも呼ばれた。の人。徳行第一といわれた。孔子より三十歳年少。早世し孔子を大いに嘆かせた。ウィキペディア【顔回】参照。
  • 也 … 「や」と読む。「~よ」と訳し、呼びかけの意とする説と、「~は」と訳す説とがある。
  • 助我 … 思索を助ける。啓発する。『集解』に引く孔安国の注に「助は、益なり」(助、益也)とある。『集注』に「我を助くは、子夏のわれを起こすがごとし、疑い問うに因りて以て相い長ずること有るなり」(助我、若子夏之起予、因疑問而有以相長也)とある。「子夏之起予」とは「八佾第三8」参照。
  • 説 … 「悦」に同じ。心から喜ぶ。嬉しくなる。『集解』に引く孔安国の注に「言うこころは回は言を聞けば即ち解す」(言回聞言即解)とあり、「理解する」と解釈している。この場合は「かざるところし」と読む。
学而第一 為政第二
八佾第三 里仁第四
公冶長第五 雍也第六
述而第七 泰伯第八
子罕第九 郷党第十
先進第十一 顔淵第十二
子路第十三 憲問第十四
衛霊公第十五 季氏第十六
陽貨第十七 微子第十八
子張第十九 堯曰第二十