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論語 述而第七 26

07-26 子釣而不綱。弋不射宿。
りしてこうせず。よくして宿しゅくず。
  • 釣 … 一本の釣竿。古注に引く孔安国の注には「釣とは、一竿いっかんの釣なり」(釣者、一竿釣)とある。
  • 綱 … はえなわ。大綱に小綱をたくさん付け、その小綱に鉤針かぎばりを付けて流し、一度にたくさんの魚を釣り上げる。古注に引く孔安国の注には「綱とは、大網をつくりて、以て流れを横絶し、しゃくを以て釣をけ、つらね属して綱にくるなり」(綱者、爲大網、以横絶流、以繳繫釣、羅屬著綱)とある。荻生徂徠は「恐らくは網の字の誤れるなり」(恐網字誤)といっている。『論語徴』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。宮崎市定も「綱は恐らく網の誤りであろう」といっている(論語の新研究)。
  • 弋 … ぐるみ。細ひもを矢につけて、矢が当たれば飛ぶ鳥にそのひもが巻きつき、墜落するように仕掛けたもの。新注には「弋は、生絲を以て矢に繫ぎて射るなり」(弋、以生絲繫矢而射也)とある。
  • 宿 … 宿鳥。ねぐらで寝ている鳥。新注には「宿は、宿鳥」(宿、宿鳥)とある。
  • 下村湖人(1884~1955)は「先師は釣りはされたが、はえなわはつかわれなかった。また矢ぐるみで鳥をとられることはあったが、ねぐらの鳥を射たれることはなかった」と訳している(現代訳論語)。
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