秋怨(魚玄機)
秋怨
秋怨
秋怨
自歎多情是足愁
自ら歎ず 多情は是れ足愁なるを
- 多情 … 人を恋しいと思う感情が強いこと。
- 足愁 … 十分な愁い。
況當風月滿庭秋
況んや風月満庭の秋に当るをや
- 況 … まして~はなおさらである。
- 風月 … 清らかな風と美しい月。
- 満庭 … 庭一面。
洞房偏與更聲近
洞房 偏えに更声と近し
- 洞房 … 婦人の部屋。閨房。
- 偏 … あいにく。困ったことに。いやなことに。
- 更声 … 時を告げる太鼓の音。「更」は、初更・二更・三更・四更・五更と、夜を五つに区切ったそれぞれの時刻の呼び名。通常初更は八時、二更は十時、三更は十二時、四更は午前二時、五更は午前四時。その度に太鼓を打って時を知らせた。
- 与 … 「と」と読み、「~と」と訳す。「A与B」の場合は、「AとB与」と読む。「與」は「与」の旧字体。
夜夜燈前欲白頭
夜夜 灯前 白頭ならんと欲す
- 夜夜 … 夜ごと。毎夜。
- 灯前 … ともし火の前。
- 白頭 … しらが頭。愁いのために白髪が増えていく。
- 欲 … 「~(んと)ほっす」と読み、「今にも~しようとする」「今にも~になりそうだ」と訳す。
こちらもオススメ!
歴代詩選 | |
古代 | 前漢 |
後漢 | 魏 |
晋 | 南北朝 |
初唐 | 盛唐 |
中唐 | 晩唐 |
北宋 | 南宋 |
金 | 元 |
明 | 清 |
唐詩選 | |
巻一 五言古詩 | 巻二 七言古詩 |
巻三 五言律詩 | 巻四 五言排律 |
巻五 七言律詩 | 巻六 五言絶句 |
巻七 七言絶句 |
詩人別 | ||
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | は行 | ま行 |
や行 | ら行 |