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山行(施閏章)

山行
山行さんこう
閏章じゅんしょう
  • 〔テキスト〕 『学余堂詩集』巻四十六(『四庫全書』所収)、他
  • 五言絶句。霞・花(平声麻韻)。
  • 山行 … 山歩き。
  • 施閏章 … 1618~1683。清初の詩人。宣城(安徽省)の人。あざなは尚白。号は愚山・蠖斎かくさい。順治六年(1649)、進士に及第。刑部主事・江西布政司参議などを経て、のち翰林院侍読となり、『明史』の編纂にたずさわった。宋琬とともに「南施北宋」と並び称された。『学余堂文集』二十八巻、『学余堂詩集』五十巻、『蠖斎詩話』二巻などがある。ウィキペディア(中文)【施閏章】参照。
野寺分晴樹
野寺やじ 晴樹せいじゅかち
  • 野寺 … 野の中にある寺。野原のある寺。
  • 晴樹 … 日の当たった木々(の中に)。
  • 分 … 「(野寺が)見分けられる。くっきりと見える」という解釈と、「(木々が)二手に分かれるように広がっている」という解釈とがある。
山亭過晩霞
山亭さんてい ばん
  • 山亭 … 山の中のあずまや。
  • 晩霞 … 夕方のかすみ。ゆうがすみ
  • 過 … たなびいている。
春深無客到
はるふかくして かくいた
  • 春深 … 春の終わり頃。春の末頃。
  • 無客到 … 訪れる人もない。
一路落松花
いち しょう
  • 一路 … ひとすじの山道。
  • 松花 … 松の花。松黄ともいう。黄色い松の花が山道に点々と落ちている様子。
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