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金陵図(韋荘)

金陵圖きんりょう
そう     
  • 〔出典〕 『唐詩三百首』七言絶句、『全唐詩』巻697、他
  • 七言絶句。齊・啼・隄(平声齊韻)。
  • ウィキソース「金陵圖」参照。
  • 金陵圖 … 金陵の風景画を見て、その印象を詠んだ詩。金陵は今の江蘇省南京市の古称。六朝時代には建康けんこうと呼ばれ、南朝歴代王朝の都であった。『全唐詩』では「臺城」に作る。
  • 韋荘 … 836~910。晩唐の詩人。あざなたんけいちょうりょう(陝西省西安市付近)の人。韋応物の子孫。59歳で進士に合格し、校書郎に任ぜられた。のちに王建が前蜀を建てたとき、彼に協力し宰相となった。『かんしゅう』十巻がある。ウィキペディア【韋荘】参照。
江雨霏霏江草齊
こう霏霏ひひとして 江草こうそうひと
  • 江雨 … 長江(揚子江)に降る雨。
  • 霏霏 … 雨や雪などが絶え間なく降りしきる様子。
  • 江草 … 川辺の草。
  • 斉 … 一面にえ揃って茂っている様子。
六朝如夢鳥空啼
りくちょう ゆめごとく とりむなしく
  • 六朝 … 建康(建業)を都とした六つの王朝(222~589)、呉・東晋・宋・斉・梁・陳をいう。ウィキペディア【六朝】参照。
  • 如夢 … 夢のように消え去ってしまったこと。
  • 空 … むだに。いたずらに。
無情最是臺城柳
じょうもっとれ だいじょうやなぎ
  • 無情 … 心を持たないこと。感情がないこと。
  • 最是 … 最も無情なのは。
  • 台城 … 玄武湖のほとりにあった宮城。建康宮を指す。
依舊煙籠十里堤
きゅうってけむりむ じゅうつつみ
  • 依旧 … 昔のままに。昔ながらに。
  • 煙籠 … 緑のしだれ柳が芽吹いて、春雨にけぶって見える様子。
  • 十里堤 … 玄武湖の十里あまりの長い堤。
  • 堤 … 「隄」に作るテキストもある。同義。
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