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登楼(杜甫)

登樓登楼とうろう
杜甫とほ     
  • 七言律詩。心・臨・今・侵・吟(平声侵韻)。
  • 杜甫 … 712~770。盛唐の詩人。襄陽じょうようの人。あざなは子美。李白と並び称される大詩人で「詩聖」といわれている。ウィキペディア【杜甫】参照。
花近高樓傷客心
はな高楼こうろうちかくして 客心かくしんいたましむ
萬方多難此登臨
万方ばんぽう多難たなんなるとき ここに登臨とうりん
錦江春色來天地
錦江きんこう春色しゅんしょく 天地てんちたり
  • 色來 … 『全唐詩』、『杜陵詩史』、『杜詩詳注』、『九家集注杜詩』、『杜工部詩集』(『杜詩又叢』所収)、『讀杜心解』には「一作水流」との注あり。『錢注杜詩』、『杜工部集』(学生書局)には「一云水流」との注あり。『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)には「一作春水沁天地」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)には「洙曰一作水流」との注あり。
玉壘浮雲變古今
玉塁ぎょくるい浮雲ふうん 古今ここんへん
北極朝廷終不改
北極ほくきょく朝廷ちょうてい ついにあらたまらず
西山寇盜莫相侵
西山せいざん寇盗こうとう あいおかすことなかれ
可憐後主還祠廟
あわれむべし 後主こうしゅもまたびょうまつらる
日暮聊爲梁
日暮にちぼ いささか梁甫りょうほぎんをなす
  • 甫 … 『杜詩詳注』では「父」に作り、「甫同」との注あり。『唐詩三百首注疏』、『唐詩三百首詳析』、『(刻)杜少陵先生詩分類集註』(『和刻本漢詩集成 唐詩4』所収)でも「父」に作る。
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巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句