>   唐詩選   >   巻五 七言律詩   >   奉和春日幸望春宮応制(蘇頲)

奉和春日幸望春宮応制(蘇頲)

奉和春日幸望春宮応制
(「春日しゅんじつ望春宮ぼうしゅんきゅうみゆきす」にたてまつる 応制おうせい
てい     
  • 七言律詩。憐・煙・懸・前・絃(平声先韻)。
  • 望春宮 … 長安の東郊にあった宮殿。当時、立春の日に天子がここで迎春の儀式を行なった。
  • 幸 … 天子が出かけることをいう敬語。
  • 応制 … 天子の命令によって作った詩文。
  • 蘇頲 … 初唐の詩人。あざな廷碩ていせき。ウィキペディア【蘇頲】参照。
東望望春春可憐
ひがしのかた望春ぼうしゅんのぞめばはるあわれむ
  • 望春 … 望春宮。
  • 可憐 … 風情のあることをいう。
更逢晴日柳含煙
さら晴日せいじつうてやなぎけむりふく
  • 煙 … ここでは春霞。
宮中下見南山盡
宮中きゅうちゅうしもる 南山なんざんくるを
  • 南山 … 終南山。
城上平臨北斗懸
城上じょうじょうたいらかにのぞむ 北斗ほくとかかるを
  • 城上 … 城壁の上。
  • 北斗 … 北斗星。
細草偏承回輦處
細草さいそうひとえにく れんめぐらすところ
  • 細草 … 細い若草。
  • 承 … うけとめる。
  • 輦 … 天子の乗る車。
輕花微落奉觴前
軽花けいかわずかにつ さかづきささぐるまえ
  • 軽花 … 軽やかに舞う花びら。
  • 輕花微落奉觴前 … 『全唐詩』には「一作飛花故落舞筵前」との注がある。
宸遊對此歡無極
宸遊しんゆうこれたいしてよろこきわまり
  • 宸遊 … 天子が出かけること。行幸。
鳥哢聲聲入管絃
鳥哢ちょうろう声声せいせい 管絃かんげん
  • 鳥哢 … 鳥のさえずり。
  • 声声 … 一声ずつ。
  • 入管絃 … 演奏されている管絃の音に和して聞こえる。
  • 鳥哢聲聲入管絃 … 『全唐詩』には「一作鳥哢歌聲雜管絃」との注がある。
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句