>   漢詩   >   歴代詩選:晩唐   >   焚書坑(章碣)

焚書坑(章碣)

焚書坑
焚書(ふんしょ)坑(こう)
章(しょう)碣(けつ)
  • 〔テキスト〕 『三体詩』七言絶句・用事、『全唐詩』巻六百六十九、他
  • 七言絶句。虚・居・書(上平声魚韻)。
  • ウィキソース「焚書坑 (章碣)」参照。
  • 焚書坑 … 秦の始皇帝が儒教の書物を焼き捨てた穴。実際に穴を掘って焼いたという記録はなく、「坑儒」と混同したものと考えられている。
  • 章碣 … 836~905。晩唐の詩人。睦州桐(とう)廬(ろ)(浙江省桐廬)の人。字(あざな)は麗山。孝標の子。乾符三年(876)、進士に及第。のちに落ちぶれて消息不明となった。『章碣詩集』一巻がある。ウィキペディア(中文)【章碣】参照。
竹帛煙銷帝業虚
竹帛(ちくはく) 煙(けむり)銷(き)えて 帝業(ていぎょう)虚(むな)し
  • 竹帛 … 竹や帛(きぬ)の書籍。
  • 銷 … 消に同じ。
  • 帝業 … 秦の始皇帝による天下統一の事業。
關河空鎖祖龍居
関河(かんが) 空(むな)しく鎖(とざ)す 祖竜(そりゅう)の居(きょ)
  • 関河 … 函谷関と黄河。
  • 祖竜 … 秦の始皇帝。
  • 居 … 始皇帝のいた咸陽(かんよう)の宮殿を指す。
坑灰未冷山東亂
坑灰(こうかい) 未(いま)だ冷(ひ)えざるに 山東(さんとう)乱(みだ)る
  • 坑灰 … 坑の中で焼いた書物の灰。
  • 山東 … 函谷関の東方。六国(燕・趙・斉・韓・魏・楚)を指す。
劉項元來不讀書
劉項(りゅうこう) 元来(がんらい) 書(しょ)を読(よ)まず
  • 劉項 … 劉邦と項羽。
  • 不読書 … 陸賈(りくか)がいつも『詩経』や『書経』をほめたたえると、劉邦は「俺さまは馬にまたがって天下をとったのだ。今さら『詩経』や『書経』などに頼ったりするものか」と答えた〔迺公居馬上而得之、安事詩書〕(『史記』陸賈列伝)。
     また、項羽が少年のとき、書法と剣術を学んだがどちらも上達しなかった。おじの項梁がその不甲斐なさを怒ったが、項羽は「文字は名前が書ければ事足りる。剣術はひとりの敵と戦うだけのもので、自分は万人の敵と戦う術を学びたい」といった〔項籍少時、學書不成、去學劍、又不成。項梁怒之。籍曰、書足以記名姓而已。劍一人敵、不足學、學萬人敵〕(『史記』項羽本紀)。
歴代詩選
古代 前漢
後漢 魏
晋 南北朝
初唐 盛唐
中唐 晩唐
北宋 南宋
金 元
明 清
唐詩選
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句
詩人別
あ行 か行 さ行
た行 は行 ま行
や行 ら行