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哀江頭(杜甫)

巻一 五言古詩 巻二 七言古詩 巻三 五言律詩
巻四 五言排律 巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句 作家別
    
哀江頭江頭こうとうかなしむ)
杜甫とほ     
  • 七言古詩。哭・曲・緑(入聲屋韻)、色・側・勒・翼・得・息・臆・極・北(入聲職韻)。
少陵野老呑聲哭
少陵しょうりょう野老やろう こえんでこく
春日潛行曲江曲
春日しゅんじつ潜行せんこうす 曲江きょくこうくま
江頭宮殿鎖千門
江頭こうとう宮殿きゅうでん 千門せんもんとざ
細柳新蒲爲誰緑
細柳さいりゅう新蒲しんぽ がためにかみどりなる
憶昔霓旌下南苑
おもう むかし 霓旌げいせい南苑なんえんくだりしとき
苑中萬物生顏色
苑中えんちゅう万物ばんぶつ 顔色がんしょくしょう
昭陽殿裏第一人
昭陽殿しょうようでん 第一だいいちひと
同輦隨君侍君側
れんおなじうし きみしたがって 君側くんそく
輦前人帶弓箭
輦前れんぜん才人さいじん 弓箭きゅうせん
  • 才 … 『全唐詩』、『杜陵詩史』、『杜詩詳注』、『錢注杜詩』、『九家集注杜詩』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)には「一作詞」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)には「洙曰一作詞」との注あり。
白馬囓黄金勒
白馬はくば嚼齧しゃくけつす 黄金おうごんくつばみ
  • 嚼 … 『全唐詩』、『杜陵詩史』、『杜詩詳注』、『錢注杜詩』、『九家集注杜詩』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)、『(刻)杜少陵先生詩分類集註』(『和刻本漢詩集成 唐詩3』所収)には「一作噍」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)には「洙曰一作噍」との注あり。
翻身向仰射雲
ひるがえしててんかい あおいでくも
  • 天 … 『全唐詩』、『杜詩詳注』、『錢注杜詩』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)には「一作空」との注あり。
正墮雙飛翼
一箭いっせん まさにおとす 双飛翼そうひよく
  • 箭 … 『唐詩三百首注疏』では「笑」に作る。『杜詩詳注』でも「笑」に作り、「『正異』作笑、別本作箭、蔡君謨作發」との注あり。また、『宋本杜工部集』には「一云笑」との注あり。『全唐詩』には「一作笑。一作發」との注あり。『錢注杜詩』には「考異作笑。蔡君謨作發」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)には「洙曰一作笑」との注あり。『九家集注杜詩』、『杜陵詩史』には「一作笑」との注あり。『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)には「正異作笑蔡君謨作發」との注あり。
明眸皓齒今何在
明眸めいぼう皓歯こうし いまいずくにかある
血汚遊魂歸不得
遊魂ゆうこんけがして かえ
  • 血汚遊魂 … 「血汚けつお遊魂ゆうこん」とも訓む。
清渭東流劔閣深
清渭せいい東流とうりゅうし 剣閣けんかくふか
去住彼此無消息
去住きょじゅう彼此ひし 消息しょうそくなし
人生有情涙沾臆
人生じんせい じょうあり なみだ むねうるお
江花豈終極
江水こうすい 江花こうか についにきわまらんや
  • 水 … 『唐詩三百首注疏』では「草」に作る。『杜詩詳注』でも「草」に作り、「一作水」との注あり。また、『全唐詩』、『錢注杜詩』、『宋本杜工部集』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)、『杜陵詩史』には「一作草」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)には「洙曰一作草」との注あり。
黄昏胡騎塵滿城
黄昏こうこん 胡騎こき ちり しろ
欲往城南忘城北
城南じょうなんかんとほっして 城北じょうほくわす
  • 忘城北 … 『錢注杜詩』、『杜陵詩史』では「忘北」に作り、「一云望城北」との注あり。『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)でも「忘北」に作り、「洙曰一云望城北」との注あり。『全唐詩』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)でも「忘北」に作り、「一作望城北」との注あり。『唐詩三百首』では「城北」に作る。『杜詩詳注』でも「城」に作り、「一作忘城、一作忘南」との注あり。『樂府詩集』も「城北」に作り、「一作望南北」との注あり。『(刻)杜少陵先生詩分類集註』(『和刻本漢詩集成 唐詩3』所収)でも「忘北」に作り、「一作忘城北」との注あり。