尤渓道中(韓偓)
尤溪道中 (
尤渓道中)
韓偓
- 〔出典〕 『三体詩』、『全唐詩』、他
- 七言絶句。斜・鴉・花(平声麻韻)。
- 尤溪道中 … 『全唐詩』では「自沙縣抵龍(一作尤)溪縣値泉州軍過後村落皆空因有一絶」に作り、「此後庚午年」との注がある。
- 尤渓 … 地名。福建省にある。
- 道中 … 旅の途中。
水自潺湲日自斜
水は自ら潺湲 日は自ら斜めなり
- 潺湲 … 水がさらさらと流れるようす。また、その音の形容。
盡無雞犬有鳴鴉
尽く雞犬無くして 鳴鴉有り
- 尽無雞犬 … にわとりや犬がまったくいない。軍隊が通過したあとの惨状を表している。
- 有鳴鴉 … カラスが鳴いているだけ。死肉を食っている情景を描写している。
千村萬落如寒食
千村万落 寒食の如し
- 千村万落 … 多くの村落。
- 寒食 … 火を使うことを禁じ、冷たいものを食べる風習。冬至から105日目の日の前後三日間をさす。
不見人煙空見花
人煙を見ずして空しく花を見る