秋興四首 其三(杜甫)
秋興四首 其三 (
秋興四首 其三)
杜甫
- 七言律詩。山・間・關・顏・班(上平声刪韻)。
- 秋興四首 其三 … 『分門集注杜工部詩』(『四部叢刊 初編集部』所収)では「秋興五首 其二」に作る。それ以外の諸本では「秋興八首 其五」に作る。
蓬萊宮闕對南山
蓬萊の宮闕 南山に対し
- 宮 … 『讀杜心解』には「仇刊作高、不必」との注あり。『杜詩詳注』では「高」に作り、「舊作宮、別作仙」との注あり。
- 對 … 『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)には「一作望」との注あり。
承露金莖霄漢間
承露の金茎 霄漢の間
西望瑤池降王母
西のかた瑤池を望めば 王母降り
- 降王母 … 底本では「王母降」に作るが、底本以外の諸本に従い改めた。
東來紫氣滿函關
東来の紫気 函関に満つ
雲移雉尾開宮扇
雲移りて 雉尾 宮扇を開き
日繞龍鱗識聖顏
日繞りて 竜鱗 聖顔を識る
一臥滄江驚歳晩
一たび滄江に臥して歳晩に驚く
幾囘青瑣點朝班
幾回か青瑣にて朝班に点ぜられし
- 點 … 『讀杜心解』には「一作照」との注あり。『杜工部詩集』(『杜詩又叢』所収)、『杜詩詳注』には「一作照非」との注あり。『全唐詩』、『草堂詩箋』(『古逸叢書』所収)、『錢注杜詩』では「照」に作り、「一作點」との注あり。