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酔後贈張九旭(高適)

醉後贈張九旭
すい ちょう九旭きゅうきょくおく
高適こうせき
  • 〔テキスト〕 『唐詩選』巻三、『全唐詩』巻二百十四、他
  • 五言律詩。然・顚・前・眠(平声先韻)。
  • ウィキソース「醉後贈張九旭」参照。
  • 張九旭 … 張は姓、旭は名、九は排行九番目。杜甫の「飲中八仙歌」に歌われた人物。
  • 高適 … ?~765。盛唐の詩人。滄州渤海(山東省)の人。あざなは達夫または仲武。天宝八載(749)、有道科に推挙され、受験して及第。封丘(河南省封丘県)の尉に任ぜられたが辞任し、辺塞を遊歴した。晩年は刑部侍郎、左散騎常侍に至った。辺塞詩人として岑参とともに「高岑」と並び称される。『高常侍集』八巻がある。ウィキペディア【高適】参照。
世上謾相識
じょう まんあい
  • 世上 … 世間。
  • 謾 … 漫然。
  • 相識 … 顔見知りになる。
此翁殊不然
おう ことしからず
興來書自聖
きょうきたってしょおのずからせい
  • 興 … 感興。
  • 書自聖 … 杜甫の「飲中八仙歌」に「張旭は三杯にして草聖と伝う」とある。聖は聖人。
醉後語尤顚
すい もっとてんなり
  • 顚 … きちがいじみている。
白髮老閒事
白髪はくはつ かん
青雲在目前
青雲せいうん 目前もくぜん
牀頭一壺酒
しょうとう いっさけ
  • 牀頭 … ベッドのあたり。
能更幾囘眠
さら幾回いくかいねむ
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