一身爲輕舟
一身 軽舟と為る
落日西山際
落日 西山の際
常隨去帆影
常に去帆の影に随い
遠接長天勢
遠く長天の勢に接す
物象歸餘清
物象 余清に帰し
林巒分夕麗
林巒 夕麗を分つ
亭亭碧流暗
亭亭として碧流暗く
日入孤霞繼
日入りて孤霞継ぐ
洲渚遠陰映
洲渚 遠く陰映し
湖雲尚明霽
湖雲 尚お明霽
林昏楚色來
林昏くして楚色来り
岸遠荊門閉
岸遠くして荊門閉ず
至夜轉清迥
夜に至りて転た清迥
蕭蕭北風厲
蕭蕭として北風厲し
沙邊雁鷺泊
沙辺 雁鷺泊し
宿處蒹葭蔽
宿処 蒹葭蔽う
圓月逗前浦
円月 前浦に逗まり
孤琴又搖曳
孤琴 又た揺曳す
冷然夜遂深
冷然として夜遂に深く
- 冷然 … 『全唐詩』では「泠然」に作る。「泠然」だと「さわやかですがすがしい」との意になる。
白露沾人袂
白露 人の袂を沾す