送元二使安西(王維)
送元二使安西 (
元二の
安西に
使いするを
送る)
王維
- 〔出典〕 『唐詩三百首』、『三体詩』、『楽府詩集』、『全唐詩』、他
- 七言絶句。塵・新・人(平声真韻)。
- 送元二使安西 … 『唐詩三百首』、『全唐詩』等では「渭城曲」に作る。『全唐詩』には「一作送元二使安西」との注がある。
- 元二 … 「元」は姓。「二」は排行。排行とは、一族中の兄弟やいとこなどの年齢による序列。
- 安西 … 唐の時代に置かれた都護府の名。現在の新疆ウイグル自治区庫車。
渭城朝雨浥輕塵
渭城の朝雨 軽塵を浥す
- 渭城 … 秦の都であった咸陽を、漢代になって渭城と改めた。
- 浥 … うるおす。ぬらす。
- 軽塵 … 軽く舞う土ぼこり。
客舍青青柳色新
客舎青青 柳色新たなり
- 客舎 … 旅館。宿屋。
- 青青 … 青々としているさま。「青青として」と読んでもよい。『全唐詩』には「一作依依」との注がある。
- 柳色 … 青々とした柳の色。人との別れの際、柳の枝を輪にして贈る習慣があった。
- 柳色新 … 『全唐詩』では「楊柳春」に作り、「一作柳色新」との注がある。
勸君更盡一杯酒
君に勧む 更に尽くせ 一杯の酒
西出陽關無故人
西のかた 陽関を出ずれば 故人無からん
- 陽関 … 関所の名。今の甘粛省敦煌県の西南にあった。
- 出ずれば … 「出でなば」と読んでもよい。
- 故人 … 古くからの友人。日本語の「死んだ人」という意ではない。