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二十四詩品 十八 実境

一 雄渾 二 冲淡 三 繊穠
四 沈著 五 高古 六 典雅
七 洗煉 八 勁健 九 綺麗
十 自然 十一 含蓄 十二 豪放
十三 精神 十四 縝密 十五 疎野
十六 清奇 十七 委曲 十八 実境
十九 悲概 二十 形容 二十一 超詣
二十二 飄逸 二十三 曠達 二十四 流動
    
 十八 実境じっきょう
取語甚直、計思匪深。
語を取ること甚だしく直にし、思をはかること深きにあらざれ。
忽逢幽人、如見道心。
たちまち幽人に逢い、道心を見るがごとくに。
之曲、碧松之陰。
清澗の曲、碧松の陰。
  • 澗 … 『全唐詩』では「礀」に作る。『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)でも「礀」に作り、「礀一本作澗」との注あり。
一客荷樵、一客聽琴。
一客 樵をにない、一客 琴を聴く。
情性所至、妙不自尋。
情性の至る所、妙はみずからは尋ねず。
遇之自天、然希音。
これに遇うこと天よりなれば、泠然れいぜんたる希音たり。
  • 泠 … 『全唐詩』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「冷」に作る。