二十四詩品 十八 実境
十八 実境
取語甚直、計思匪深。
語を取ること甚だしく直にし、思を計ること深きに匪ざれ。
忽逢幽人、如見道心。
忽ち幽人に逢い、道心を見るがごとくに。
清澗之曲、碧松之陰。
清澗の曲、碧松の陰。
- 澗 … 『全唐詩』では「礀」に作る。『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)でも「礀」に作り、「礀一本作澗」との注あり。
一客荷樵、一客聽琴。
一客 樵を荷い、一客 琴を聴く。
情性所至、妙不自尋。
情性の至る所、妙はみずからは尋ねず。
遇之自天、泠然希音。
これに遇うこと天よりなれば、泠然たる希音たり。
- 泠 … 『全唐詩』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「冷」に作る。