二十四詩品 十五 疎野
十五 疎野
惟性所宅、眞取弗覊。
ただ性の宅するところ、真取して羈がれず。
控物自富、與率爲期。
物を控えておのずから富ましめ、率をもって期となさん。
- 控 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「拾」に作り、「拾一本作控」との注あり。
築室松下、脱帽看詩。
室を松下に築き、帽を脱ぎて詩を看る。
但知旦暮、不辨何時。
ただ旦暮を知るのみにして、いかなる時かを弁ぜず。
倘然適意、豈必有爲。
倘然として意に適えば、あに必ずしもなすあらん。
若其天放、如是得之。
その天放のごとくし、是のごとくんばこれを得ん。