二十四詩品 十二 豪放
十二 豪放
觀花匪禁、呑吐大荒。
花を観て禁ぜらるるに匪ず、大荒を呑吐す。
由道返氣、處得以狂。
道によりて気に返れば、処し得るに狂をもってす。
天風浪浪、海山蒼蒼。
天風は浪浪と、海山は蒼蒼たり。
- 浪浪 … 『説郛』では「浪海」に作るが、『全唐詩』等に従い改めた。(誤字?)
眞力彌滿、萬象在旁。
真力弥満すれば、万象旁にあり。
前招三辰、後引鳳凰。
前に三辰を招き、後に鳳凰を引く。
- 凰 … 『説郛』では判読不能のため、郭紹虞『詩品集解』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)に従い補った。『全唐詩』では「皇」に作る。
曉策六鼇、濯足扶桑。
暁に六鼇に策うち、足を扶桑に濯う。
- 鼇 … 『説郛』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「鰲」に作るが、『全唐詩』等に従い改めた。