二十四詩品 十一 含蓄
十一 含蓄
不著一字、盡得風流。
一字も著けずして、ことごとく風流を得。
- 著 … 『説郛』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「着」に作るが、『全唐詩』に従い改めた。
語不渉己、若不堪憂。
語 己に渉らずして、憂いに堪えざるがごとし。
- 己 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「難」に作り、「難一本作己」との注あり。
- 若 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「己」に作り、「己一本作若」との注あり。
是有眞宰、與之沈浮。
これ真宰ありて、これと沈浮す。
- 沈 … 『説郛』では「沉」に作るが、『全唐詩』に従い改めた。「沉」は「沈」の異体字。
如淥滿酒、花時返秋。
淥して酒を満たし、花の時に秋に返るがごとし。
悠悠空塵、忽忽海漚。
悠悠たる空塵、忽忽たる海漚。
淺深聚散、萬取一收。
浅深し聚散すれば、万に取り一に収めん。