二十四詩品 十 自然
十 自然
俯拾即是、不取諸隣。
俯して拾わばすなわちこれにして、これを隣に取らず。
倶道適往、著手成春。
道とともに適き往かば、手を著くところ春を成す。
如逢花開、如瞻歳新。
花の開くに逢うがごとく、歳の新なるを瞻るがごとし。
眞與不奪、強得易貧。
真に与えらるるは奪われず、強いて得れば貧なりやすし。
- 與 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「予」に作り、「予一本作與」との注あり。
幽人空山、過雨採蘋。
幽人は空山にあり、雨を過して蘋を採る。
- 雨 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「水」に作り、「水一本作雨」との注あり。
- 採 … 『説郛』および『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「采」に作るが、郭紹虞『詩品集解』に従い改めた。
薄言情悟、悠悠天鈞。
薄か言に情悟せよ、悠悠たるかな天鈞。
- 悟 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「晤」に作る。