二十四詩品 二 冲淡

一 雄渾 二 冲淡 三 繊穠
四 沈著 五 高古 六 典雅
七 洗煉 八 勁健 九 綺麗
十 自然 十一 含蓄 十二 豪放
十三 精神 十四 縝密 十五 疎野
十六 清奇 十七 委曲 十八 実境
十九 悲概 二十 形容 二十一 超詣
二十二 飄逸 二十三 曠達 二十四 流動
    
 二 冲淡ちゅうたん
素處以默、妙機其微。
素処そしょしてもって黙せば、妙機それなり。
飮之太和、獨鶴與飛。
これに太和たいわを飲ましめば、独鶴ともに飛ぶ。
猶之惠風、荏苒在衣。
なおこれ恵風の、荏苒じんぜんとして衣に在るがごとし。
  • 荏苒 … 『二家詩品』(『和刻本漢籍隨筆集 16』所収)では「苒々」に作り、「苒々一本作荏苒」との注あり。
閲音修篁、美曰載歸。
音を修篁しゅうこうけみすれば、うるわしくう、すなわち帰らんと。
遇之匪深、卽之愈稀。
これにうは深きにあらざるも、これにけばいよいよ稀なり。
脱有形似、握手已違。
形似けいじあらば、手をにぎりてすでにたがえり。