六韜 分合第五十一
武王問太公曰、王者帥師、三軍分爲數處、將欲期會合戰、約誓賞罰。爲之奈何。
武王、太公に問うて曰く、「王者、師を帥いるに、三軍分かれて数処となり、まさに合戦を期会し、賞罰を約誓せんと欲す。これをなすこといかん」。
太公曰、凡用兵之法、三軍之衆、必有分合之變。其大將先定戰地戰日、然後移檄書、與諸將吏期、攻城圍邑、各會其所。明告戰日、漏刻有時。大將設營而陳、立表轅門、清道而待。諸將吏至者、校其先後、先期至者賞、後期至者斬。如此、則遠近奔集、三軍倶至、并力合戰。
太公曰く、「およそ兵を用うるの法、三軍の衆、必ず分合の変あり。その大将まず戦地戦日を定め、しかるのちに檄書を移し、諸将吏と期し、城を攻め邑を囲むに、おのおのその所に会せしむ。明らかに戦日を告げ、漏刻時あり。大将、営を設けて陳し、表を轅門に立て、道を清くして待つ。諸将吏の至る者は、その先後を校え、期に先だちて至る者は賞し、期に後れて至る者は斬る。かくのごとくなれば、すなわち遠近奔り集り、三軍ともに至り、力を并せて合戦す」。