多多益弁ず
多多益弁ず
- 〔出典〕 『漢書』韓信伝
- 〔解釈〕 事が多ければ多いほど巧みに処理する。また、多ければ多いほどよい。多多ますます善し。韓信が漢の高祖と将帥の力量について語ったとき、「陛下(高祖)は十万人程度の将器だが、自分は兵士の数は多ければ多いほどうまく指揮できる」と言ったという故事に基づく。(Yahoo!辞書 大辞林 【多多ますます弁ず】)
上嘗從容與信言諸將能。各有差。上問曰、如我、能將幾何。信曰、陛下不過能將十萬。上曰、如公何如。曰、如臣、多多益辦耳。
上、嘗て従容として信と諸将の能を言う。各差有り。上問いて曰く、我の如きは、能く幾何に将たる、と。信曰く、陛下は能く十万に将たるに過ぎず、と。上曰く、公の如きは何如。曰く、臣の如きは、多多益弁ずるのみ、と。
上笑曰、多多益辦、何爲爲我禽。信曰、陛下不能將兵、而善將將。此乃信之爲陛下禽也。且陛下所謂天授、非人力也。
上笑いて曰く、多多益弁ぜば、何為れぞ我が禽と為る、と。信曰く、陛下は兵に将たること能わざるも、善く将に将たり。此れ乃ち信の陛下の為に禽わるるなり。且つ陛下は所謂天授にして、人力に非ざるなり、と。