推敲
推敲
- 〔出典〕 『唐詩紀事』巻四十
- 〔解釈〕 《唐の詩人賈島が、「僧は推す月下の門」という自作の詩句について、「推す」を「敲く」とすべきかどうか思い迷ったすえ、韓愈に問うて、「敲」の字に改めたという故事から》詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。「―を重ねる」「何度も―する」(Yahoo!辞書 大辞泉 【推敲】)
島赴舉至京、騎驢賦詩、得僧推月下門之句。
島、挙に赴きて京に至り、驢に騎りて詩を賦し、「僧は推す月下の門」の句を得たり。
- 島 … 中唐の詩人、賈島。
- 挙 … 科挙。
- 京 … 国都。長安。
- 驢 … ロバ。
欲改推作敲。引手作推敲之勢、未決。不覺衝大尹韓愈。乃具言。愈曰、敲字佳矣。遂竝轡論詩。
推を改めて敲と作さんと欲す。手を引きて推敲の勢いを作すも、未だ決せず。覚えず大尹韓愈に衝る。乃ち具さに言う。愈曰く、敲の字佳し、と。遂に轡を並べて詩を論ず。
- 敲 … 門をたたいて案内を請うこと。
- 引手 … 手振りをする。
- 推敲之勢 … 推すと敲くのしぐさ。
- 大尹 … 都の長官。
- 韓愈 … 中唐の文人。