>   故事成語   >   ら行・わ   >   濫觴

濫觴

らんしょう
  • 出典:『荀子』子道(ウィキソース「荀子/子道篇」参照)
  • 解釈:物事の始まり。物事の起こり。「濫」は、浮かべる。「觴」は、さかづき。長江のような大河も源流はさかづきうかべるほどのわずかな水量であるとの意から。
  • 荀子 … 二十巻三十二篇。戦国時代の思想書。荀況じゅんきょう著。成立年代不詳。漢の劉向りゅうきょう(前77~前6)によってまとめられた。孟子の「性善説」に反対し、「性悪説」が説かれている。ウィキペディア【荀子】参照。
昔者江出於岷山、其始出也、其源可以濫觴。及其至江之津也、不放舟不避風、則不可渉也。非維下流水多邪。
昔者むかしこう岷山びんざんよりで、はじめてづるや、みなもともっさかずきうかし。こうしんいたるにおよんでや、ふねならべず、かぜけざれば、すなわわたからず。りゅうみずおおきがゆえにあらずや。
  • 江 … 長江。
  • 岷山 … 山名。四川省と甘粛省との境にある。ウィキペディア【岷山山脈】参照。
  • 津 … 渡し場。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句