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玉石混淆

ぎょくせき混淆こんこう
  • 出典:『抱朴子』外篇・尚博(ウィキソース「抱朴子/外篇/卷32」参照)
  • 解釈:すぐれたものと劣ったものとが入り混じっていること。玉と石が入り混じっている意から。
  • 抱朴子 … 内篇二十巻、外篇五十巻。東晋の葛洪かっこう(283~~343)の著。317年頃成立。内編は神仙道の理論と実践についての解説、外篇は政治・文明について論じている。ウィキペディア【抱朴子】参照。
或貴愛詩賦淺近之細文、忽薄深美富博之子書。以磋切之至言爲騃拙、以虚華之小辯爲妍巧、眞僞顚倒、玉石混淆
あるいは詩賦しふ浅近せんきん細文さいぶんあいし、しんはくしょ忽薄こつはくす。せつげんもっ騃拙がいせつし、きょしょうべんもっ妍巧けんこうし、しん顛倒てんとうし、ぎょくせき混淆こんこうす。
  • 詩賦 … 詩と賦。
  • 浅近 … あさはかで俗っぽいこと。
  • 細文 … 小文学。
  • 貴愛 … 貴び愛す。
  • 深美 … 深く美しい。
  • 富博 … 文才のひろいこと。
  • 子書 … 諸子の書。
  • 忽薄 … 軽視する。
  • 磋切 … すれあう。身のためになる。
  • 至言 … 最も道理にあったことば。
  • 騃拙 … 愚かでつたないもの。
  • 虚華 … そらごと。
  • 小弁 … つまらない弁舌。
  • 妍巧 … 精巧。
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論語の名言名句