>   故事成語   >   か行   >   合従連衡

合従連衡

合従がっしょう連衡れんこう
  • 出典:『戦国策』巻三・秦
  • 解釈:時々の利害に応じ、力をあわせて強敵にあたるためのかけひきや結びつきのこと。
蘇秦始將連横、説秦惠王曰、大王之國、西有巴蜀漢中之利、北有胡貉代馬之用、南有巫山黔中之限、東有殽函之固、田肥美、民殷富、戰車萬乘、奮撃百萬、沃野千里、蓄積饒多、地勢形便。此所謂天府、天下之雄國也。以大王之賢、士民之衆、車騎之用、兵法之教、可以并諸侯、吞天下、稱帝而治。
蘇秦そしんはじまさ連横れんこうせんとし、しん恵王けいおうきていわく、大王だいおうくには、西にししょく漢中かんちゅうり、きた胡貉こばく代馬だいばようり、みなみ巫山ふざん黔中けんちゅうかぎり、ひがしこうかんかたり、でん肥美ひびに、たみ殷富いんぷに、戦車せんしゃ万乗ばんじょう奮撃ふんげき百万ひゃくまん沃野よくや千里せんり蓄積ちくし饒多じょうたにして、地勢ちけい形便けいべんなり。所謂いわゆる天府てんぷにして、天下てんか雄国ゆうこくなり。大王だいおうけん士民しみんしゅう車騎しゃきよう兵法へいほうおしえをもってせば、もっ諸侯しょこうあわせ、天下てんかみ、ていしょうしておさし。
  • 蘇秦 … ?~前317。戦国時代の政治家。あざなは季子。合従策を唱えた。ウィキペディア【蘇秦】参照。
  • 連横 … 連衡に同じ。
  • 巴蜀漢中 … 巴は今の四川省重慶を中心とした地方。蜀は今の四川省成都県を中心とした地方。漢中は今の陝西省南部、湖北省北西部の地。
  • 胡貉代馬 … 胡貉は北方の異民族。貉は東北の族。代馬は北方地方で産する馬。
  • 巫山 … 山名。四川省巫山県の東南にある。
  • 黔中 … 秦の置いた郡名。
  • 殽函 … 殽は殽山。函は函谷関。
  • 殷富 … さかえて豊かなこと。
  • 奮撃 … 力を奮って敵を攻撃する。
  • 沃野 … 地味ちみが肥えていて作物のよく実る広い土地。
  • 蓄積 … たくわえたもの。「チクシ」と読む。
  • 饒多 … 豊かで多い。
  • 形便 … 地形が利便であること。
  • 天府 … 自然の府庫。天然の要害で、地味が肥沃、産物の豊かな土地のこと。
  • 雄国 … 強国。
  • 并 … 併合する。
張儀説秦王曰……臣聞、天下陰燕陽魏、連荊固齊、收餘韓成從、將西面以與秦爲難。
張儀ちょうぎ秦王しんおうきていわく……しんく、天下てんかえんいんとしようとし、けいつらせいかため、かんおさめて、しょうし、まさ西面せいめんしてもっしんなんさんとす、と。
  • 張儀 … ?~前309。戦国時代の政治家。連衡策を唱えた。ウィキペディア【張儀】参照。
  • 陰燕陽魏 … 陰は北。陽は南。趙を謀主とする。
  • 荊 … 楚の国。
  • 従 … 合従。南北連合。
  • 難 … つらい戦争。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ