穎脱
穎脱
- 〔出典〕 『史記』平原君列伝
- 〔解釈〕 《袋に包んだ錐の穂先が自然と突き出る意》才能が特にすぐれていること。(Yahoo!辞書 大辞泉 【穎脱】)
平原君曰、夫賢士之處世也、譬若錐之處囊中、其末立見。今先生處勝之門下、三年於此矣。左右未有所稱誦、勝未有所聞、是先生無所有也。先生不能、先生留。
平原君曰く、夫れ賢士の世に処るや、譬えば錐の嚢中に処るが若く、其の末立ちどころに見る。今、先生、勝の門下に処ること、此に三年なり。左右、未だ称誦する所有らず、勝も未だ聞く所有らざるは、是れ先生、有する所無きなり。先生能わず、先生留まれ、と。
毛遂曰、臣乃今日請處囊中耳。使遂蚤得處囊中、乃穎脱而出。非特其末見而已。平原君竟與毛遂偕。
毛遂曰く、臣、乃ち今日、嚢中に処らんことを請うのみ。遂をして蚤く嚢中に処るを得しめば、乃ち穎脱して出でん。特だに其の末の見るるのみに非ず、と。平原君、竟に毛遂と偕にす。
- 蚤 … 早に同じ。
- 穎脱 … 錐の先が突き抜けて袋の外にぬけ出る。