03-06 季氏旅於泰山。子謂冉有曰。女弗能救與。對曰。不能。子曰。嗚呼。曾謂泰山不如林放乎。
季氏、泰山に旅す。子、冉有に謂いて曰く、女救うあたわざるか。対えて曰く、あたわず。子曰く、嗚呼、かつて泰山を謂うこと、林放のごとくならざりしか。
- 女弗 … 皇侃本等では「汝不」に作る。
- 曾謂泰山不如林放乎 … 従来は「曾ち泰山は林放に如かずと謂えるか」と訓み、「泰山が林放にも及ばないと思っているのか」と解釈してきたが、ここでは宮崎市定の訓みに従った。「泰山の神と林放とを比較するような不自然な讀み方が生じたのは、儒教の官僚化を物語るものである」と指摘し、「お前も昔は泰山の禮について話し合うこと、林放と全く同一意見ではなかったか」と訳している。(『論語の新研究』)